format : Cassette
label (country) : Cascade Delete(Japan)
cat no : CDBL-1
year : 2025
disc : New
sleeve : New
コンディション表記について
Deerhunter/Atlas SoundのBradford Coxによる、アメリカの映画監督Matt Wolfの2014年映画『TEENAGE』のデジタル・オンリーで配信されたサウンドトラックを2025年に大阪のレーベルCascade Deleteがカセット化。様々な音楽からの影響が窺えるバラエティに富んだ楽曲を収録しています。
Natural Harp Monitor
New Prairie Blackout Pattern
Planetarium
以下レーベル・インフォ。
DEERHUNTERのフロントマンでソロプロジェクトATLAS SOUNDとしても知られるアトランタのミュージシャンBradford CoxがArthur Russellのドキュメンタリー『Wild Combination:A Portrait of Arthur Russell』やPee-wee Hermanを演じたPaul Reubensの生涯とそのキャリアを描いた最新作『Pee-wee as Himself』などでも知られるニューヨークの映画監督Matt Wolfの依頼を受けて制作。2014年にアメリカで公開された同監督の映画『TEENAGE』に合わせ監督とエディターが、Bradfordが初期のカットのみを見て短期間で作ったという膨大の曲の中から選出し、2014年3月11日に サウンドトラックとしてデジタルリリースのみで発表されたのが今作。 映画は『England’s Dreaming』の著者としても知られる音楽ジャーナリストJon Savageの原作『Teenage:The Prehistory of Youth Culture1875−1945』に基づき当時の貴重なアーカイブ・フッテージと共に19 世紀後半から20世紀前半にかけてのユースカルチャーを観る者と一緒に発見していく型破りなドキュメンタリー映画で、俳優陣によるナレーション以外は無音であり全編がほぼモノクロの映像と音楽のみで構成されている。監督のMatt Wolfは当時のインタビューで「早い段階から歴史的な映像とBradford Coxのオーガニックな手法で作られた現代的な音楽を合わせる事を考えていた。」と話しており、このサウンドデザインがいかに映画にとって大きな役割を担っているかが伺える。
その厳選されたトラックには80年代のニューヨーク、非営利のアートコミュニティスペースThe Kitchenに幼少期から立ち歌っていたという当時12歳のボーカルChandra Oppenheimがフロントを務めたポストパンクバンドCHANDRA 『Kate」の1曲を除き、他は全てBradford Coxが作曲したインストゥルメンタル16曲が収められており、淡いサウンドウェーブが呼応する神秘的な 「Natural Harp Monitor」アンティークの映写機を回しているかのようなノイズと放蕩なリバーブが混沌の時代を想像させる「Skeleton Disk Loop」跳ねるようなミドルテンポのリズムと遠心力のあるシグナル、終盤のアウトロで動に転じるドラミングが破天荒な「Snow on Cape」キラキラとした電子音の粒子が宙に舞って溶け込むような「New Prairie Blackout Pattern」重厚で不穏で心が騒めく音世界の「Canopy」ダイナミックでトリッピーな「Daphne Duck」牧歌的で多彩なサウンドが爽やかにループしていく「Harlem Crepescular」チャンキーなメロディと賑やかなシェイカーの重なりが楽しい「Paprika Expose」テープリールを逆回転させて徐々に崩壊していくような荒涼とした「Pastel Ruins」甘く溶ける夢心地なムードの音の振動が同期して広がっていく「Milk Glass Metronome」アンティークのオルゴールをひらいたような「Planetarium」快活で陽気な音色がスイングする「Doctor October」 穏やかで暖かいムードのループが心地いい「Wireless Fantasy No.1」ロマンティックで耳に心地よいギターのリフレインが温度をあげてしなやかに浸透していく「Dream Logic」脈打つような鼓動に閃光が絡み合い心踊る「Spanish Plastic」煌めきのある旋律にぐいぐいと解放されて突き進む疾走感、まるでティーンの高揚のように温度が加速していく「VHS Dream(TEENAGE)」 でラストを締めくくる。ダブ、アンビエント、クラウトロック、 Daphne Oram、Laurie Spiegel や Vladimir Ussachevskyらの影響もみられる実験的で遊び心が潜むエレクトロニクスと、音楽的な要素もバラエティに富んだ、魅力的で粒ぞろいな楽曲にはそれぞれコンセプトも感じられ、プリミティブに音を何層も重ねつつモダンなポップネスを再構築するBradford Coxの高い演奏センスと創造力が溢れる程ふんだんに詰まったアルバム。 DEERHUNTER、ATLAS SOUNDの往年のリスナーには勿論、広く色々な人達に知ってもらって是非とも長く愛聴されて欲しい。